
去年のTシャツ美術館で手に入れたちくわぶさんデザインのTシャツです。
一見何てことないフォトプリントのようですが、実はこれ、抜染という手法で作られています。
Tシャツの生地の色を白く抜くプリント方法なんですが、抜染でこんな細かい仕事ができるんだ、とびっくりした記憶があります。
そろそろ砂浜美術館向けのデザインを仕上げないといけないのですが、なかなかまとまらず、過去のコレクションからインスピレーションをもらおうとガサガサ発掘していたらまたいろいろ出てきました。そんな中から一枚ご紹介してみました。
というわけで久々に例の企画です。
【ちくわぶと僕】
あれは一昨年の夏でしょうか、渋谷のmiddleに行ったら開店時刻を過ぎているはずなのにシャッターが降りたままで、その前でダンボールとともに開店を待っているちくわぶの岩田さんが妙に絵になっていたのを今でも思い出します(明らかに搬入)。
それはさておき、ちくわぶさんの場合はデザインもさることながら製造技術に唸らされることが多いんですね。
立体プリントの点字ブロックでも充分インパクトがあったのですが、イベントのたびにある意味「キワモノ」的な“加工品”が出てくるので度肝を抜かれています。
コードを通す穴があいていたりとか。
で、僕は製造業の会社に長く勤務していたのでそういうのを見ると技術的に感心してしまうのですが、一方でずぼらな自分はTシャツを痛めることなく洗濯できるのか、とか変なことを考えてしまうんですね。
布以外の部品がついていたり、激しく立体になっているものとかはそんな理由で腰が引けてしまうのですが、今回ご紹介したTシャツのように“染め”や“刷り”の範疇でありながらものすごい仕事をしている、職人芸的な一品には手が伸びてしまいます。
実際に作られる職人さんもすごいんですが、これを発注できるデザイナーもすごいなぁ、そんな目で見てしまうのですね。
持っている枚数は決して多くないブランドなのですが、ものづくりに携わった人間としてリスペクトしてしまうブランドですね。


